こんにちは! 舜です。
タレントのビートたけしさんが、またまた、小説を書きましたね!
前回、高評価の「アナログ」に続き自筆2作目 ‼︎(本人がおっしゃっています)
今回、発売された作品は書き下ろしの小説「キャバレー」です。
昨年8月に「オール読物9月号」(文藝春秋)に掲載された、原稿用紙200枚の中編小説です。
一体どんな内容になっているのか気になりますよね!
というわけで、今回はビートたけしさんの小説「キャバレー」について、ネタバレや作品の評価などについてまとめてみました。
Contents
ビートたけしの小説「キャバレー」
ビートたけし『キャバレー』(文藝春秋)
北野武監督作品とは違ったビートたけしの小説世界。でもやっぱり、武=たけしさんならではの世界観、空気感が味わえる。それにしても、キャバレーって響き、懐かしくていいなぁ~。#北野武 #ビートたけし pic.twitter.com/9zun7Mk26H— 文教堂書店赤坂店 (@bunkyodo_akasak) June 2, 2019
今回のビートたけしさんの小説「キャバレー」は、ツイッターでご紹介されている通り、この後やってくる漫才ブームを前に、若き日の綾小路きみまろを主人公に、ビートたけしのツービートら芸人たちが売れようゞと一生懸命生きている姿を描く成長物語です。
執筆にあたってビートたけしさんは、自らの記憶をもとにするだけでなく、キャバレー回りを行なっていた営業時代について綾小路きみまろさんご本人に取材をしたとの事です。
「キャバレー」のネタバレ
「キャバレー」は高度成長期終わり頃の日本、1970年代、今では数少ないグランドキャバレーが舞台のストーリーです。
新宿・歌舞伎町のキャバレー「ナイトクイーン」の支配人、多田は用心棒として毎日店に顔を出す高橋に脅されたり、振り回されながらも、なんとか店を遣り繰りしていました。
そんな多田の店に、なかなか売れなくて、キャバレー回りの営業を続けている「綾小路きみまろ」が新人司会者として現れます。
この時代、キャバレーでは芸人が前座でステージに上がり客を盛り上げ、その後に歌謡ショーを行っていたようです。芸人はこうした前座や司会のお仕事で芸を磨いていました。
きみまろはもちろん司会で、「ツービート」も前座で、ただひたすら売れることを目指していました。
きみまろが話芸を掴みようやく活躍の場を広げはじめたころ、キャバレー廻りの芸人仲間の間で「ツービート」も話題になり始めていました。
ツービートのたけしは、その破天荒な芸風でキャバレーの客を呆れされながらもその地位を固めていきました。
きみまろは、彼らの事やその芸を気に懸けますが、ツービートは漫才ブームに乗って一躍スターに躍り出ます。
かたや、きみまろは漫才ブームを横目に試行錯誤の末、漫談の道を選ぶのですが、なかなか世に出られません。
こうして、きみまろとツービートのたけしは、別の道を歩んで行くのですが……。
きみまろと「ナイトクイーン」支配人多田との友情、用心棒高橋の、その情婦でステージ歌手ジャネット北川への愛情など、きみまろの周囲の物語も実話さながらの描写で、ぐいぐい引き込まれます。
そしてラストは、お笑いの頂点から見た景色を知るビートたけしさんにしか書けない、主人公きみまろの本当の気持ちが秀逸に描かれているのです。
浅草演芸場に出てる時に、こんなこともありました。客席の酔っぱらいが「おい、おまえらさ、漫才なんかやめて飲みに行こう」って。それで相方が「飲みに行こうったって金は持ってるのかよ」って返したら、「ほら、1万円あるよ」ってポケットからお札を取り出してヒラヒラさせたの。それを見た相方。パパーッと舞台から飛び降りて「酒なんか飲まなくていいから、この金くれ!」ってそのお札をサッと取り上げて逃げちゃった。そしたら、酔っぱらいが「金返せー」って追っかけて大ウケ(笑い)。
それだけじゃないからね。他の芸人が舞台に立ってる時に舞台袖からケツ出したり、スッポンポンでステージの後ろを走り抜けたり、もうやりたい放題、むちゃくちゃなことばっかり(笑い)。しかも打ち合わせもしないで突然やりだすから手に負えない。お客さんは目を丸くしてビックリですよ。そのたんびに、当然だけどクレームが来て、俺が謝んなきゃならない。ギャラもらえないと困りますから。
たけしの酒癖に苦労…ビートきよしが“飲まなくなった”ワケ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geinox/235488/3
日刊現代デジタルより引用
当時のツービートのたけしさんの、もはや伝説の破天荒ぶりが、相方のビートきよしさんによって語られています。
嬉しいのか嬉しくないのか。
誰にも聞かれないけど聞かれても分からないだろう。
よくドリームズ・カム・ツルーって言葉があるが、夢なんて、叶って嬉しい時になんか来やしない。もうそんな事どうでも良くなった頃に気づいたら来てる、そういうもんだ。
子供の頃、野球のバットが欲しくて欲しくてたまらなかった。でも小銭が稼げるようになった頃には当然もうバットなんて忘れてたし、いま貰ったって邪魔っけなだけだ。
何度売れたいと思ったことか!
もうこんな仕事辞めたいと何度も思った。人を羨ましいと思ったり、恨んだこともあった。でも今となっては思い出でしかない。「キャバレー」本文 186ページより、引用
はたしてこれは、売れて頂点を極めた、たけしさんの心境なのか、最後にきみまろさんの心境として描かれています。
評価・感想まとめ
実際に読まれた方の感想や評価をまとめてみました。
本日発売🎉週刊実話
本好きのリビドー
快楽の1冊
『キャバレー 』#ビートたけし 文藝春秋芸人たちの情けなさ、みっともなさ、バカバカしさ、そして圧倒的なカッコ良さ。
エロ話しかせず、爆笑を取った後に楽屋で静かにたたずむ #ケーシー高峰 の痺れる姿を活写する筆致は、まさに著者の真骨頂だ。 pic.twitter.com/eCo2uR5D9P— リズム・フレンド (@RYTHEMFRIEND) July 4, 2019
今日は、ビートたけしさん『キャバレー』文藝春秋を読了。
これは古き良きかは疑問ですが、漫才ブーム前のキャバレーを描いています。
キャバレーは司会・お笑い・歌ですが、主役はなんと綾小路きみまろさんです!
自分を追求して売れっ子になりました。
読みやすくて面白いのでオススメ💮ですよ! pic.twitter.com/lCMwrtwuCh— 堀田義信・ほったよしのぶ (@hotta_1103yahoo) July 1, 2019
「キャバレー」(ビートたけしさん 文藝春秋)最高! 綾小路きみまろのブレイク前夜。くすぶってくすぶって、やがてスターダムへ登っていく直前までのストーリー。売れない芸人のどうしようもなさと、ハングリーさに感動。もちろんBGMは「浅草キッド」。河出書房の文藝増刊のたけしさん特集も読み返す。 pic.twitter.com/hSjtS3i5Xe
— 太田和美(幻冬舎コグマ部長) (@kogumabuchou) June 16, 2019
皆さんの評価は総じて高いです。
どの感想を見ても「面白い」「読みやすい」「いよいよ筆が冴えわたる」と褒め言葉がとても多かったです。
フィクションではなく、ノンフィクションではないの?という感想も多かったです。
それだけに当時の事が、出演者たちの呼吸音も含めてリアルに描かれているという事がわかりますよね!
キャバレー(ビートたけし)の映画化はいつ?
最近は、小説や漫画から映画やドラマ化される作品がかなり増えていますよね!!
この本を読んだ方がこんなツイートされてました。
今日のサワコの朝は
ビートたけしさん♪今もこころに響く曲は
欧陽菲菲 恋の十字路いつかこの曲がオープニングの
キャバレー映画を
北野監督が撮って上映されるかも#サワコの朝 #ビートたけし#北野武#欧陽菲菲 #恋の十字路 pic.twitter.com/RBitenMq5N— anko.k (7/21町田1717オープンマイク) (@anko_2010) November 30, 2018
物語の中で、ジャネット北川がこの曲を歌うシーンが印象的でしたね。
きみまろの心象も描かれていました。
という事で、今回のビートたけしさんの小説「キャバレー」は今後映像化される可能性は十分にあります!
もちろん、まだ発刊されたばかりなので「いつ」という具体的な案は今のところは出てはいないようですが…。
小説の今後の話題性の高さによっては、早い段階で映像化される可能性はかなり高い気がします。
原作・監督ビートたけしで、ドラマ化というよりは映画化の気がしますが、どうなのでしょうか?!
いずれにしても、映像化した作品も見てみたいですよね!!
まとめ
#日経MJ #ランキング 第6位(文芸単行本 トーハン調べ)
『キャバレー』 #ビートたけし | 単行本 https://t.co/1r9P3blBNO#新聞書評 ##ベストセラー— 文藝春秋プロモーション部 (@bunshun_senden) June 15, 2019
今回は、大御所ビートたけしさんの小説、実は、ご本人曰く、2作目!!である、
「キャバレー」について、ネタバレや評価・感想まとめなどをまとめてきました。
皆さんの評価が高かったので、それだけ内容も素晴らしいものに仕上がってるという事ですよね!
今後は益々部数が伸びていくのではないでしょうか。
今年の話題作の一冊になるのは間違いなさそうですね!
本屋さんでも品薄になりそうなので、気になる方はぜひ早めにチェックしてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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